人生を豊かに彩るWEBマガジン

2021年1月から開催される展覧会を一挙紹介!

展覧会の見どころを解説

連載 ZIEL museum 2021.1.01

文:出口夢々

2021年1月から東京都で開催される27の展覧会の情報を一挙に紹介します!
フランス素朴派の作品や浮世絵、インスタレーションまで、さまざまなジャンルのアートを楽しめます。各展覧会ともコロナ対策は十分。ぜひ、足を運んでみてください。

※本記事における画像写真の無断転載を禁じます。

 

ZIELのココに行ってみたい!①
世田谷美術館 世田谷美術館コレクション選「器と絵筆―魯山人、ルソー、ボーシャンほか」

篆刻や書画、陶芸、はたまた料亭のディレクションと、芸術分野の垣根を超え活動した北大路魯山人。20世紀初頭、美術教育を受けずに作品を制作した「素朴派」と呼ばれる画家たち。

人々の日常を彩る器を制作した北大路魯山人と、生計を立てるために働きながらも日常的に絵画の制作に取り組んだ素朴派の作品を、約100点展示します

北大路魯山人《椿文鉢》 1940 年頃 世田谷美術館蔵
アンリ・ルソー《サン=ニコラ河岸から見たシテ島(夕暮れ)》1887-88年頃 世田谷美術館蔵
イヴァン・ゲネラリッチ《ダブル・ポートレート》 1964年 世田谷美術館蔵

会場:世田谷美術館
会期:2021年1月5日(火)~2月28日(日)
観覧料:500円(65歳以上400円)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:用賀駅
HP:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00204

 

ZIELのココに行ってみたい!②
東京都美術館「没後70年 吉田博展」

明治、大正、昭和にかけて風景画の第一人者として活躍した吉田博。若き日から洋画に取り組み、幾度もの海外体験を通じて東西の芸術に触れながら、自然に向き合った厳しい写実による質の高い絵画表現を確立しました。

没後70年という節目に開催する本展では、初期から晩年までの木版画を一堂に集めるとともに、版木や写生帖をあわせて展示し、西洋の写実的な表現と日本の伝統的な版画技法の統合を目指した吉田博の木版画の全容を紹介します

本展の見どころは3つ。1つ目は「世界を魅了した木版画」です。雄大な自然が描かれた吉田博の木版画は、イギリスの元公妃・ダイアナ妃やオーストリアの精神科医・フロイトにも愛されました。日本に生きる画家として世界に対抗しうるオリジナルな絵とは何かを模索し続けた末に生まれた、新しい木版画を展示します。

《日本アルプス十二題 劔山の朝》 大正15(1926)年 木版、紙 37.0×24.8cm

2つ目は、「版画技法のあくなき探究、色彩表現の独創性」。吉田が「別摺(べつずり)」と呼んだ、摺色を替える技法を用いた作品や、木版画ではかつてないサイズである「特大版」の作品を紹介します。《瀬戸内海集 帆船》は、「別摺」により、朝、霧、夕、夜など時刻や空気、光の変化がとりわけ表現されている作品群です。

《瀬戸内海集 光る海》 大正15(1926)年 木版、紙 37.2×24.7cm

3つ目の見どころは「旅と風景」です。生涯にわたりさまざまな国を旅しながら風景を描き続けた吉田。アメリカ、ヨーロッパ、アジアの自然風景から、富士や日本アルプスといった日本の山岳、穏やかな瀬戸内海など、世界中の風景の制作を夢見た吉田博の版画作品を紹介します。

《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》 昭和7(1932)年 木版、紙 36.2×51.0cm

会場:東京都美術館
会期:2021年1月26日(火)~3月28日(日)
観覧料:一般1600円(65歳以上1000円)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP: https://yoshida-exhn.jp

 

展覧会一覧

企画展「和宮 江戸へ ―ふれた品物 みた世界—」

◇ジャンル:絵巻など
14代徳川家茂の正室として降嫁した、仁孝天皇の皇女で孝明天皇の皇妹和宮。大奥における生活習慣を武家風と御所風の和合に努めた和宮の内面や、暮らしぶりを感じられる作品を展示する。

和宮江戸下向絵巻(東京都江戸東京博物館蔵)(部分)
展示期間:1月2日(土)~31日(日)

会場:東京都江戸東京博物館
会期:2021年1月2日(土)~2月23日(火)
観覧料:一般600円(65歳以上300円)
開館時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:1月12日、25日、2月1日、8日、15日、22日
最寄り駅:両国駅
HP: https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/29710/企画展「和宮-江戸へ-―ふれた品物-みた世界-」/

 

シリーズ現代の作家 草間彌生

◇ジャンル:版画
草間彌生の、1980年代から2000年代までの版画約30点と、ユニークなマルチプル作品3点を同館収蔵品から紹介する。

会場:町田市立国際版画美術館
会期:2021年1月5日(火)~4月11日(日)
観覧料:無料
開館時間:平日10:00~17:00、土日祝日10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:町田駅
HP: http://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2021-455

 

世田谷美術館コレクション選「器と絵筆―魯山人、ルソー、ボーシャンほか」

◇ジャンル:陶磁器、洋画
世田谷美術館のコレクションの柱をなす北大路魯山人の器と、アンリ・ルソーなど「素朴派」といわれる人々の作品を紹介する。

会場:世田谷美術館
会期:2021年1月5日(火)~2月28日(日)
観覧料:500円(65歳以上400円)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:用賀駅
HP: https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00204

 

野町和嘉作品展 「サハラ」

◇ジャンル:写真
ドキュメンタリー写真の第一人者である野町和嘉が、1974年から75年にかけてサハラ最奥地で撮影した作品を展示する。

会場:日本カメラ博物館
会期:2021年1月5日(火)~1月31日(日)
観覧料:無料
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
最寄り駅:半蔵門駅、麴町駅
HP: https://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/2020/11/17/28261/

 

和装男子 ―江戸の粋と色気

◇ジャンル:浮世絵
ファッショナブルで、洗練された和装姿の描かれた浮世絵を展示する。

会場:太田記念美術館
会期:2021年1月6日(水)~1月28日(木)
観覧料:800円
開館時間:10:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:原宿駅、明治神宮前駅
HP: http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/men-in-japanese-kimono

 

永井桃子展

◇ジャンル:洋画
洋画家・版画家・絵本作家として活躍する永井桃子。生命力あふれる可愛らしい動物や花が描かれた作品を、約80点展示する。

「波兎図」2019年

会場:佐藤美術館
会期:2021年1月8日(金)~2月21日(日)
観覧料:600円
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の15分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:千駄ヶ谷駅、信濃町駅、国立競技場駅
HP: http://sato-museum.la.coocan.jp/exhibition/exhibition-2020.html?id=ex210108

 

香りの器 高砂コレクション展

◇ジャンル:陶磁器、漆工芸品
古代オリエントの香油壺や、近代ヨーロッパの生活を華やかに彩ったさまざまな香水瓶、日本の伝統的な香炉や香合など、高砂香料工業株式会社が長年にわたり収集してきたこれらの香りにかかわる質の高いコレクションから、およそ240点を選りすぐり紹介する。

マーブル文長頸香油瓶,1世紀,高砂コレクション
ルネ・ラリック 香水瓶「カランダル(モリナール社)」,1937年,高砂コレクション
浜松塩屋蒔絵十種香箱,明治時代 20世紀,高砂コレクション

会場:パナソニック汐留美術館
会期:2021年1月9日(土)~3月21日(日)
観覧料:1000円(65歳以上900円)
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:水曜日
最寄り駅:新橋駅
HP: https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210109/index.html

 

「愛と美の宝庫」実篤記念館収集 名品展

◇ジャンル:原稿、絵巻、書簡など
「愛と死」原稿(昭和14年)や「真理先生」原稿(昭和24年)などの武者小路実篤作品をはじめ、交流のあった日本の近代文学・美術界を代表する人々の作品や、新しき村の活動資料など、開館以降に収集した名品の数々を展示する。

会場:調布市文化会館たづくり
会期:2021年1月9日(土)~2月28日(日)
観覧料:無料
開館時間:10:00~18:00
休館日:1月25日、26日、2月13日~16日
最寄り駅:調布駅
HP: http://www.mushakoji.org/schedule/tenji.html

 

MOTサテライト2020 ハイファイブ-こころのこえ

◇ジャンル:絵画、映像、インスタレーションなど
美術館周辺の地域とつながり、まちの魅力を掘り起こすシリーズ企画である「MOTサテライト」。今回の展示「ハイファイブ-こころのこえ」では、2組・4名の作家が美術館の周辺地域で「こころのこえ」に意識を向けた新作を発表。美術館やまちを訪れる人たちが、作家や地域の人々、そして自分自身の「こころのこえ」にも耳を澄ますことで、未知の感覚や意識と巡りあう機会となることを目指す。

ワタリドリ計画《手彩色深川旅カルタ「も」》2020年

会場:東京都現代美術館
会期:2021年1月13日(水)~2月14日(日)
観覧料:無料
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日
最寄り駅:清澄白河駅、木場駅、菊川駅
HP: https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-satellite-2020/

 

きらきらでん(螺鈿)

◇ジャンル:工芸品
輝く真珠層を持つ貝を文様の形に切り抜き、嵌め込んだり貼り付けたりして装飾する技法、螺鈿(らでん)。本展覧会では根津美術館の所蔵品を中心に、日本における螺鈿技術の受容と展開の歴史をたどりながら、中国大陸・朝鮮半島・日本・琉球の、きらきらの螺鈿の魅力を紹介する。

書道具の1つである硯屏。墨のなかに埃が入らないようにしたり、墨が乾くのを防ぐために、硯のそばに立てかけておく道具だ。《樹下人物螺鈿硯屏》には、古代中国の三聖人かと思われる人物が中央に表されており、衣服の繊細な模様の切り抜きや、見る角度で色の映り方が変わる夜光貝の真珠層が見どころである。

《樹下人物螺鈿硯屏》,1基,木胎漆塗,中国・元~明時代,14~15世紀,根津美術館蔵

書状などを入れておく手箱である文箱。《紫陽花蒔絵桜皮文箱(部分)》には、桜の樹皮の上に螺鈿と蒔絵で紫陽花が描かれており、紫陽花のがくの部分は鮑の真珠層によって装飾されている。

《紫陽花蒔絵桜皮文箱(部分)》,1合,木胎漆塗,日本・江戸時代,18世紀,根津美術館蔵

会場:根津美術館
会期:2021年1月9日(土)~2月14日(日)
観覧料:1300円
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:表参道駅
HP:http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html
※オンライン日時予約制

 

上村洋一+黒沢聖覇 OPEN SITE 5「冷たき熱帯、熱き流氷」

◇ジャンル:インスタレーション
北海道オホーツク海における流氷の調査および作品制作を行ってきたアーティストの上村洋一と、ブラジルのアマゾン地域を調査したキュレーターの黒沢聖覇の2名による、新しい環境観を志向する共同制作プロジェクト。流氷の「冷たさ」と熱帯雨林の「熱さ」という両者の体験を衝突させることで、惑星規模で変化する環境やエコロジーに対する新しい感性と問いを提示する芸術的方法論を模索する。

上村洋一+黒沢聖覇《Thermo-cruising》 2020
©Yoichi Kamimura + Seiha Kurosawa

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
会期:2021年1月9日(土)~2月7日(日)
観覧料:無料
開館時間:11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:1月9日、10日、11日、12日、18日、25日、2月1日
最寄り駅:御茶ノ水駅、水道橋駅、本郷三丁目駅
HP: https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2021/20210109-7022.html

 

飯沼珠実 OPEN SITE 5「建築のことばを探す 多木浩二の建築写真」

◇ジャンル:写真
アーティスト・飯沼珠実が2020年7月に刊行した写真集「建築のことばを探す 多木浩二の建築写真」の制作過程におけるリサーチプロジェクトの発表展。

《谷川さんの住宅》 写真:多木浩二、設計:篠原一男
(飯沼珠実 企画「建築のことばを探す 多木浩二の建築写真」より)

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
会期:2021年1月9日(土)~2月7日(日)
観覧料:無料
開館時間:11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:1月9日、10日、11日、12日、18日、25日、2月1日
最寄り駅:御茶ノ水駅、水道橋駅、本郷三丁目駅
HP: https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2021/20210109-7023.html

 

アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点

◇ジャンル:写真
広告をモチーフに別の視点から再構築するアネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、撮影された本の佇まいから背景や関係性を提示する潮田登久子、手縫いのオブジェを身につけたセルフポートレイトを起点に幅広い制作活動を展開する片山真理、「見る」という行為をインスタレーションで問う春木麻衣子、いくつもの「かつて当たり前であったはず」の境界を再提示する細倉真弓。5人に共通するテーマである「境界」に焦点を当てて、作品を展示する。

会場:資生堂ギャラリー
会期:2021年1月16日(土)~4月18日(日)
観覧料:無料
開館時間:平日11:00~19:00、日・祝日11:00~18:00
休館日:月曜日
最寄り駅:銀座駅、新橋駅
HP: https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/tag_exhibition/future/

 

沈潜と蒸留 浜口陽三 濱田祐史 二人展

◇ジャンル:銅版画、写真
21世紀のデジタル社会に写真の可能性を問いかけ、偶発性を取り入れながら実験的な作品を発表する気鋭の写真家・濱田祐史を、20世紀を代表する銅版画家・浜口陽三の銅版画と共に紹介する。

1909年にヤマサ醤油株式会社の先々代の社長、濱口儀兵衛の三男として和歌山県に生まれた、浜口陽三。2度にわたって渡仏し、フランスに居住していた1955年ごろからカラーメゾチントという銅版画技法を開拓した。《赤い鉢と黒いさくらんぼ》も、このカラーメゾチントを用いて制作された作品である。

浜口陽三《赤い鉢と黒いさくらんぼ》,1968年,カラーメゾチント,紙,47.1×62.2(cm)

2006年よりフリーランスフォトグラファーとして活動する濱田祐史。「『見る』とはどういうことなのか、『見えない』とはどういうことなのか」という問いかけをもとに活動、制作している。色の三部作「C/M/Y」は、シアン、マゼンタ、イエローの画層を加えたり減らしたりすることで、無意識に認識している「印象」がどのように変化するかを実験した作品だ。

濱田祐史《C/M/Y_cube》 より C/M/Y_cube_04, C/M/Y_cube_06, C/M/Y_cube_09
2015 年,デジタルポラロイドトランスファー,18.0×13.0(㎝)

会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
会期:2021年1月16日(土)~4月4日(日)
観覧料:600円
開館時間:平日11:00~17:00、土日祝日10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)※
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:水天宮前駅、人形町駅
HP:https://www.yamasa.com/musee/exhibitions/沈潜と蒸留%e3%80%80浜口陽三、濱田祐史二人展/
※会期中の第1・3金曜日は20:00まで開館

 

3.11文学館からのメッセージ

◇ジャンル:詩、短歌、俳句、小説
東日本大震災や、それに伴う原発事故に寄せる文学者の思いを、揮毫作品とともに紹介する。

会場:日本近代文学館
会期:2021年1月16日(土)~3月27日(土)
観覧料:300円
開館時間:9:30~16:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜日、月曜日、第4木曜日、2月16日~20日
最寄り駅:駒場東大前駅
HP: https://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/12740/

 

「匠の世界-木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永-」

◇ジャンル:工芸品
木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永に焦点をあて、館蔵作品を中心に、図面や制作道具、制作工程の映像を併せて展示。港区が誇る「匠の世界」を紹介する。

会場:港区立郷土歴史館
会期:2021年1月16日(土)~3月21日(日)
観覧料:200円(港区内在住の65歳以上は無料)
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)※
休館日:1月21日、2月18日、3月18日
最寄り駅:白金台駅
HP: https://www.minato-rekishi.com/exhibition/takumi.html
※土曜日は20:00まで

 

「千葉正也個展」

◇ジャンル:絵画、写真、映像など
国内外の美術館に作品が所蔵されるなど大きな期待と注目を集める、千葉正也の個展。古今東西の絵画表現のさまざまな達成や成果を誠実に継承しつつ、絵画という長い歴史を持つメディアを通じて現代アートの枠組みを揺さぶり動かそうとする、千葉の大胆不敵なアプローチはエキサイティングな鑑賞体験をもたらすに違いない。

自画像 #4, 2015, DVD, 作家蔵
©Masaya Chiba / courtesy of ShugoArts

会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:2021年1月16日(土)~3月21日(日)
観覧料:1200円
開館時間:11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、2月14日
最寄り駅:初台駅
HP: https://www.operacity.jp/ag/exh236/

 

「実篤の手紙」

◇ジャンル:手紙
時にはふざけあい、時には真剣に意見する友人への葉書、長い文章に愛情が溢れる家族への封書など、実篤の素顔が覗える手紙を紹介する。

会場:武者小路実篤記念館
会期:2021年1月23日(土)~2月28日(日)
観覧料:200円
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日
最寄り駅:千川駅、つつじヶ丘駅
HP: http://www.mushakoji.org/schedule/tenji.html

 

生活工房バックヤード展

◇ジャンル:本、ビデオなど
生活工房のバックヤードに眠っている街歩き本やVHSテープ、いつかの展覧会の忘れ物など、約200点を紹介。過ごしがちな事々物々を振り返りながら、これからの生活を考えるヒントを探る。

会場:生活工房ギャラリー
会期:2021年1月23日(土)~2月21日(日)
観覧料:無料
開館時間:9:00~21:00
休館日:月曜日
最寄り駅:三軒茶屋駅
HP: https://www.setagaya-ldc.net/program/503/

 

笹倉鉄平展

◇ジャンル:油絵、アクリル淡彩画、エスキースなど
画家・笹倉鉄平の作品を、油絵を中心に、アクリル淡彩画、エスキースなど約120点を展示する。

会場:上野の森美術館
会期:2021年1月23日(土)~2月1日(月)
観覧料:800円
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
最寄り駅:上野駅
HP: https://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=996278

 

没後70年 吉田博展

◇ジャンル:木版画
明治から昭和にかけて、風景画の第一人者として活躍した吉田博の展覧会。西洋の写実的な表現と、日本の伝統的な木版画技法を統合した新しい木版画の創造をめざした、その軌跡を紹介する。

会場:東京都美術館
会期:2021年1月26日(火)~3月28日(日)
観覧料:一般1600円(65歳以上1000円)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日
最寄り駅:上野駅、京成上野駅
HP: https://yoshida-exhn.jp

 

小澤七絵展

◇ジャンル:絵画
奥多摩に咲く花や草木を描く、画家・小澤七絵の個展。

会場:せせらぎの里美術館
会期:2021年1月26日(火)~3月7日(日)
観覧料:300円
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:御嶽駅
HP: https://www.okutamas.co.jp/seseragi/cat_showcase/cat_showcase12/

 

ちぇんしげ展「《壽桃》壽レ桃」(ももまんじゅう ももヲ ことぶク)

◇ジャンル:グラフィック
絵画や、イラストレーション、ミクストメディアによる立体など、さまざまな技法や素材を用いて作品を制作する、ちぇんしげの展覧会。本展では、桃饅頭をテーマとして、そこから広がるイメージの連続、言葉遊びから派生する作品群を紹介する。

《壽桃》記録九 788×560㎜

会場:ガーディアン・ガーデン
会期:2021年1月26日(火)~2月20日(土)
観覧料:無料
開館時間:11:00~19:00
休館日:日曜日、祝日
最寄り駅:銀座駅
HP: http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/22gra-chen-shige/22gra-chen-shige.html

 

ブルーエゴナク OPEN SITE 5「Coincide 同時に起こること」

◇ジャンル:演劇
新たな演劇の創造と上演を主旨として活動する、ブルーエゴナクの上演。韻文の構造に依って作為/無作為のあわいを漂い、言葉が新たな意味を規定し始めることを「言語によるドラマの誘因性」とし、その可能性を検証する。意味と音の無責任な移り変わりに依って、多面体が反射するような風景の変化をもたらす上演を目指すとともに、テキストとパフォーマンスの関係を捉え直す。

※本公演は、TOKAS本郷での上演を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大、およびメンバーが拠点とする地域の緊急事態宣言の発令を受け、現状でのクリエーション・上演のための東京への往来は難しいと判断し、上演形態をデジタルへと移行して〈演劇/音楽を越境する作品〉としてリリースします。配信URLなどについてはウェブサイトをご確認ください。

ブルーエゴナク『ROMEO AND JULIET』 2019
作・演出:穴迫信一

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
会期:2021年1月29日(金)19:00~  中止
   1月30日(土)14:00~、19:00~   中止
   1月31日(日)12:00~、15:30~    中止
観覧料:3000円
最寄り駅:御茶ノ水駅、水道橋駅、本郷三丁目駅
HP:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2021/20210129-7025.html

 

20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?

◇ジャンル:ポスター
1910~20年代のヨーロッパで生じ、芸術・デザインに革新をもたらした「構成主義」。本展は、この潮流のもとに世に送り出され、時代を彩った “構成的ポスター” が、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を、竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)により辿る。

オイゲン・エーマン《ドイツ・グラフィック展/チューリッヒ・ヴォルフスベルク美術サロン》 1921年

会場:東京都庭園美術館
会期:2021年1月30日(土)~4月11日(日)
観覧料:1100円(65歳以上550円)
開館時間:10:00~18:00
休館日:2月10日、24日、3月10日、24日、4月5日
最寄り駅:目黒駅、白金台駅
HP: https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/210130-0411_ConstructivePostersOfThe20th.html

 

DOMANI・明日展 2021 文化庁新進芸術家海外研修制度の作家たち

◇ジャンル:絵画、インスタレーション、映像、陶芸など
文化庁が実施する「新進芸術家海外研修制度」を利用したアーティストの作品を展示する「DOMANI・明日展」。本展では、国際的な移動や発表を前提に活動してきた作家たちが、長期にわたる閉塞状態のアートシーンに遭遇したなかで思考を重ね、制作した作品を展示する。

利部 志穂《Sunrise Surfer / 逃げ道、目印、道しるべ》2015 撮影:若林勇人|参考作品

会場:国立新美術館
会期:2021年1月30日(土)~3月7日(日)
観覧料:1000円
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:乃木坂駅、六本木駅
HP: https://domani-ten.com

 

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