人生を豊かに彩るWEBマガジン

2021年6月から開催される展覧会を一挙紹介

展覧会の見どころを解説

連載 ZIEL museum 2021.6.01

文:出口夢々

2021年6月から東京都で開催される12の展覧会の情報を一挙に紹介します!
印象派の絵画や日本画、服飾、仏像まで、さまざまなジャンルのアートを楽しめます。各展覧会ともコロナ対策は十分。ぜひ、足を運んでみてください。

サムネイル画像:国宝 十一面観音菩薩立像(部分) 奈良時代・8世紀 奈良・聖林寺蔵

 

展覧会一覧

佐藤美術館収蔵品展 アートのなかのいきものたち

◇ジャンル:絵画
佐藤美術館が所蔵する作品のなかから「いきものたち」が登場するものにスポットをあてて展覧する。

会場:佐藤美術館
会期:2021年6月1日(火)〜7月4日(日)
観覧料:600円
開館時間:10:00〜16:00(入館は閉館の15分前まで)※
休館日:月曜日
最寄り駅:千駄ヶ谷駅、信濃町駅、国立競技場駅
HP:http://sato-museum.la.coocan.jp/exhibition/exhibition-2021.html?id=ex210512

 

Dreams – to be continued – 髙田賢三回顧展

◇ジャンル:服飾
パリで作品を発表した1970年春のデビューから50周年を迎えた2020年10月に亡くなった、ファッションデザイナー髙田賢三。本展では、文化服装学院の卒業生である髙田賢三の、学園に保管されている多くの服飾作品や出版局での取材記事、写真などを展示。1970年代から80年代のパリモードを牽引した髙田の足跡を辿る。

会場:文化学園服飾博物館
会期:2021年6月1日(火)〜6月27日(日)
観覧料:500円
開館時間:10:00〜19:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
最寄り駅:新宿駅
HP:https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/#next

 

近代の日本画展

◇ジャンル:日本画
五島美術館所蔵の近代日本がコレクションのなかから「花鳥画」を中心に、橋本雅邦、川端玉章、横山大観、川合玉堂、安田靫彦、前田青邨、川端龍子、金島桂華など、明治から昭和にかけての近代日本を代表する画家の作品約40点を展覧する。

会場:五島美術館
会期:2021年6月1日(火)〜6月20日(日)
観覧料:1000円
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
最寄り駅:上野毛駅
HP: https://www.gotoh-museum.or.jp/event/open/

 

茶入と茶碗

◇ジャンル:茶道具
1921年(大正10年)より刊行が始まった『大正名器鑑』。全9編11冊にもおよぶこの本では、875点もの茶入と茶碗(天目を含む)の名品が取り上げられ、それらの観賞の指針が明確に示されている。本展では、『大正名器鑑』の刊行百年を記念し、第一章で館蔵の茶入と茶碗を中心に『大正名器鑑』の成立過程を概観し、第二章ではその刊行関連行事で用いられた作品を通して、編者の高橋義雄(1861-1937、号箒庵)と当館のコレクションの礎を築いた初代・根津嘉一郎(1860-1940、号青山)の友情の証を展覧する。

会場:根津美術館
会期:2021年6月1日(火)〜7月11日(日)
観覧料:1300円
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
最寄り駅:表参道駅
HP: https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
※日時指定予約制

 

ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会

◇ジャンル:服飾
戦中戦後の国民服やもんぺの時代から、国際的に華々しい活躍を見せた日本人デザイナーの作品、日本の若者から発信されたKawaii文化、サステナブルな近未来まで、世界に誇る日本のファッション文化を展覧。豊かな表現を生み出すきっかけとなった明治期以降の社会状況や流行といった現象を発端に、戦後から現在に至るまでの日本のファッションを包括的に紹介する。

中原淳一/フレアスカート/1955年/©︎JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA 撮影:岡田昌紘

会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2021年6月9日(水)~9月6日(月)
観覧料:1700円
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日
最寄り駅:乃木坂駅、六本木駅
HP:https://fij2020.jp
※事前予約制

 

キングダム展 −信−

◇ジャンル:原画
『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に連載中の大人気漫画『キングダム』。連載開始から15周年にあたる2021年、本作の圧倒的な迫力を体感できる展覧会「キングダム展 -信-」を開催。第1話「無名の少年」から第438話「雄飛の刻(とき)」までのストーリーで、仲間や敵との出会い・別れを糧に成長を遂げる主人公・信を中心に展示構成する本展では、原 泰久氏全面監修のもと、「信」の物語を再構築する。

会場:上野の森美術館
会期:2021年6月12日(土)~7月25日(日)
観覧料:2500円
開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の1時間前まで)
休館日:会期中無休
最寄り駅:上野駅
HP:https://kingdom-exhibit.com/
※事前予約制

 

隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則

◇ジャンル:建築
東京オリンピック・パラリンピック2020のメイン会場に予定される《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとり、隈研吾。本展は隈建築の中から公共性の高いものを中心に36件を精選し、全点に隈自身による作品解説をつけて紹介する。

会場:東京国立近代美術館
会期:2021年6月18日(金)〜 9月26日(日)
観覧料:1300円
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)※
休館日:月曜日、8月10日、9月21日
最寄り駅:竹橋駅、九段下駅、神保町駅
HP:https://kumakengo2020.jp/
※金・土曜日は21:00まで
※7月26日、8月2日・9日・30日、9月20日は開館

 

特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ―三輪山信仰のみほとけ」

◇ジャンル:仏像
三輪山を御神体とする大神神社に付属する寺、大神寺にあった国宝 十一面観音菩薩立像や国宝 地蔵菩薩立像などの仏像と、仏教伝来以前の日本の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示する。国宝 十一面観音菩薩立像が奈良県から出るのははじめて。

国宝 十一面観音菩薩立像 奈良時代・8世紀 奈良・聖林寺蔵

会場:東京国立博物館 本館特別5室
会期:2021年6月22日(火)~9月12日(日)
観覧料:前売日時指定券 一般1400円ほか
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日※
最寄り駅:上野駅、鶯谷駅、根津駅
HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020/
※8月9日(振休)は開館

 

ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ

◇ジャンル:絵画
コローやクールベ、バルビゾン派から印象派まで、フランスの近代風景画をたどる展覧会。フランス国内ではルーヴル美術館に次いでコロー作品を多く所蔵するなど、19世紀の風景画が充実しているランス美術館のコレクションから選りすぐりの名品を通じ、印象派において1つの頂点に達するフランス近代風景画の展開をたどる。

《突風》ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、1865-70年、油彩/カンヴァス、47.4×58.9cm、Inv. 899.16.23 、ランス美術館
© MBA Reims 2019/Photo : C.Devleeschauwer

会場:SOMPO美術館
会期:2021年6月25日(金)~9月12日(日)
観覧料:1500円
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)※
最寄り駅:新宿駅
HP:https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/musees-reims-2021/
※8月9日は開館

 

夏の優品展 清涼消暑の美

◇ジャンル:日本画
五島美術館と大東急記念文庫の収蔵品から、「涼」をテーマに絵画、書跡、陶芸の優品約50点を展観。日本画に表された瀑布や消暑風景、清雅な禅宗の墨跡、秋・冬の和歌を詠じた古筆、涼やかな青磁や白磁、藍色が美しい青花のやきものなどを紹介する。

会場:五島美術館
会期:2021年6月26日(土)〜8月1日(日)
観覧料:1000円
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅:上野毛駅
HP: https://www.gotoh-museum.or.jp/event/next/

 

日本画「GOLD++」展

◇ジャンル:日本画
光の表現としての「黄金:GOLD」をさまざまな作品より紹介。古典的な技法でもある「金」を使った黄金の世界を楽しめる。

会場:郷さくら美術館
会期:2021年6月29日(火)〜9月5日(日)
観覧料:500円(70歳以上400円)
開館時間:10:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
最寄り駅:中目黒駅
HP:https://www.satosakura.jp/

 

三菱創業150周年記念 三菱の至宝展

◇ジャンル:書、屏風、器など
《曜変天目》、『毛詩』をはじめとする国宝12点が出品。三菱一号館を構想した岩崎彌之助が創設し、嗣子小彌太が拡充した静嘉堂、岩崎久彌によるアジア最大級の東洋学研究図書館・東洋文庫から歴史を刻んだ名品が集結する。

会場:三菱記念一号館美術館
会期:2021年6月30日(水)〜9月12日(日)※
観覧料:1900円
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合開館)、8月10日
最寄り駅:東京駅、有楽町駅、日比谷駅、二重橋前駅
HP:https://mimt.jp/kokuhou12/
※展示替えあり
※事前予約制

 

居場所はどこにある?

◇ジャンル:現代アート
アートをとおして私たちにとっての居場所について考える展覧会。家族とは? コミュニティとは? アイデンティティとは? コロナ禍によって浮き彫りになった、自明ではない、しかし誰もが切望する安全な居場所の存在に改めて注目し、その問題と可能性について探る。

会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館1・2階
会期:2021年6月1日(火)〜6月20日(日)
観覧料:無料
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
最寄り駅:上野駅
HP:https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2021/where_is/where_is_ja.htm

コメントを投稿する

コメントを投稿する

コメントをするには、会員登録/ログインが必要です。

この記事をみんなに伝える

ボタンクリックでシェア

ZIELのSNSをフォローしよう

  • twitter
  • facebook
  • line
この連載の記事一覧へ

まだデータがありません。