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「どう見られるか」ではなく「どうありたいか」でモノを選ぶ

リンガリンガソープ・矢野あずさ × 編集者・依田邦代

特集 春こそ、人生に祝福を! 2021.4.21

聞き手:依田邦代
構成:出口夢々

ニュージーランドで手づくりコスメショップ「リンガリンガソープ」を営む矢野あずささんと、リンガリンガソープの手づくりコスメを使用した、編集者の依田邦代さんが対談を行いました。ニュージーランドでの化粧品に対する考えや、ナチュラル思考についてお話します。

▼お話を伺った人

▼聞き手

 

手づくりコスメだからこそ感じられる “満足感”

依田:リンガリンガソープの製品、魔法のクリームを使用させていただきました。自分でつくった “安心感” や “納得感” があるのはもちろん、使った翌朝の肌の調子のよさに “満足感” も覚えて。「昨日入れたヒアルロン酸が効いているのかな」と、納得しながら使えるのは格別の満足感がありますね

矢野:ありがとうございます!

依田:手づくりコスメを知って、これまで私は、化粧品への信頼感や効能をブランドで判断していた部分があるなと気づいたんです。「●●の化粧品だからいいに違いない」「昨日、××のクリームを使ったから肌がふっくらしているんだ」と、満足していた自分がいました。でも、手づくりコスメだと、成分そのものに着目できるから満足感が格別に上がりますね。「コスメを手づくりするなんて、めんどくさいのでは?」とも思っていましたが、届いた成分たちを混ぜるだけなので簡単でした。もう、市販の化粧品には戻れないかもしれません。

矢野:手づくりコスメのお店「リンガリンガソープ」を構えて、もう20年が経とうとしていますが、私自身、市販の化粧品を使って肌トラブルが起きてしまったのをきっかけに、手づくりコスメに出合ったんです。というのも、結婚を機にニュージーランドに移住したのですが、日本と比べると製品数が少なく、私の肌に合う化粧品を見つけられなくなってしまったんですよね。ナチュラルショップやヘルスショップで売られているものを使ってみても、なかなか改善されない。そこで、成分を1つずつ調べてみたら、パッケージには「ナチュラル」「植物性」と書いてあるものでも、たくさんの添加物が含まれていることに気がついたんです

依田:市販のものだと、成分を安定させるために、どうしても防腐剤や化学的な香料が用いられるケースがありますからね。

矢野:ええ。そんなとき、コミュニティースクールで手づくりコスメのクラスを発見して、参加しました。今まで買うものと思っていた石鹸や化粧品が、自分でつくれるのは驚きですよね。もちろん無添加の成分でつくるので、自分でつくったものを使い始めてから肌トラブルが落ち着きました。同じような悩みを抱えた方に、手づくり石鹸や手づくり化粧品を届けたい——そう思い、手づくり素材のお店を開いたんです。

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ニュージーランドに広がるナチュラル思考

依田:日本とニュージーランドで、化粧品に対する意識の違いは感じられますか?

矢野:全然違いますね。ニュージーランドの人は、スキンケアに対して時間をかけないんです。外見の美しさを磨くよりも、自分がリラックスしたり楽しんだり、自分の内面をどう保つか、ということに重きを置いている人が多いと思います。ナチュラルコスメのブランドも日本より多いですよ。

依田:お金もそんなにかけないのでしょうか?

矢野:そうですね、オイル塗って化粧水塗って終わり! という方が多いと思います。スキンケアに時間とお金をかけるよりも、身体を鍛える人が多いかな。

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依田:自分にとって価値があるものにお金をかけるんですね。みなさん、内面にしっかりと目を向けるということは、インナービューティーを意識して、食べる物に関してもナチュラルな思考を持っている人が多いですか?

矢野:そうですね、スキンケアもナチュラル思考ですけど、それよりも食べ物に対するナチュラル思考を持ち合わせている方が多いような気がします。もちろん、個人差は大きいです。まったく気にしない人もいますし、ジャンキーな食べ物が好きな人もいる。でも、レストランにはベジタリアンのオプションやグルテンフリーのオプションが充実しているので、選択肢は多いです。ニュージーランドは移民の国なので、多様な宗教や文化、そして考え方を受け入れる土壌が出来上がっているのだと思います

依田:そうすると、価値観も多様だということですよね。

矢野:そうですね。自分のなかで何かを選択するときに「みんながこうしているから」とか「あれがいいと勧められたから」と他人本意になるのではなく、自分で考えて、選ぶ。人は人、自分と他人の考え方は異なっているのが普通、という考え方なので、合わせる必要がないんですよ。そして、自分の価値観を大切にするとともに、他人の価値観も尊重する。

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依田:ちなみに、ニュージーランドだとアンチエイジングについてはどのように考えられているんですか? 日本ではまだまだ、「年齢より若く見られることがよいこと」という価値観が根づいていて……。

矢野:どうでしょう。ニュージーランド人女性だけに限って言えば、多少は若く見られたいのかもしれません。でも、正直なところ、あまりの人種の多さに、誰が何歳なのか見た目ではわからないんですよ。隣の家に住んでいる人がインド人だったり、裏の家の人はギリシャ人だったりと、いろんな国の出身の人がいるので、「この人は何歳くらいかな」という予測すら立たない。ムスリムの方はヒジャブを被っているので、顔も見えづらいですしね。なので、まわりの人の年齢を気にしたことがないんです。それよりは、人格の熟度を重要視していますね。

依田:では、シミやシワなどの加齢のサインもあまり気にされないのですか?

矢野:そうですね、気にしないし、隠そうとする人も少ないと思います。リンガリンガソープの店頭でも、アレルギーや炎症などの肌トラブルについては相談を受けることが多かったですが、シミはほとんど相談されなかったですね。

依田:目に見える部分よりも、内面の美しさや熟成度に重きが置かれているんですね。日本人は同じような肌色、髪色だからなのか、そこからさらにシワやシミやたるみなどの差異を気にする傾向があります。人からどう見えるかも大事ですが、もう少し自分自身の心地よさを重視してもいいのかなと。そういう点ではニュージーランドの女性の自分軸の生き方を見習いたいです。
スキンケアもブランドというイメージよりも、中身を自分で確かめて、納得できるものを使うことが満足感につながります。「本質」を見るって大事ですね。私は今回、手づくりコスメに出合って、改めてそう思いました。

 

依田さんの手づくりコスメ体験記はこちらの記事で読めます!

企業情報
リンガリンガソープ
ニュージーランドの主要都市・オークランド発のナチュラルコスメショップ。手づくりコスメやハーブティー、アロマセラピー、フラワーエッセンス、手づくり石けんを取り入れたナチュラル生活を提案する。 https://ringaringa.net/

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