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夏にピッタリホラー映画12選(後編)

夏はやっぱりホラー映画で肝試し!

特集 夏を乗り切る生活術 2021.8.23

文:花塚水結、出口夢々

夏といえばホラー映画。普段は苦手で見ない方も、コロナ禍で外出自粛が続いている今こそホラー映画を見てみませんか? ZIEL編集部の花塚と出口が12本の映画を紹介します! 後編では、そのうち6作品をお届け。ぜひ、友達や家族とキャーキャー言いながら鑑賞してみてください!

前編はこちら

 

◆「リング」(1998年)

[あらすじ]
テレビ局のディレクターとして働く浅川玲子。都市伝説にまつわる取材中、見ると1週間後に死ぬという「呪いのビデオ」にかかわったと噂される男女が、数日前、奇妙な死を遂げた自分の姪・大石智子と同日同時刻に死亡していることに気づく。
調査を進める玲子は、同日同時刻に死亡した男女には交友関係にあり、彼らが1週間前に伊豆にあるペンションに宿泊していたこと、そこで撮影された写真上の4人の顔が歪んでいることに着目する。伊豆のペンションを訪れると、そこで貸し出しされていた不可解なビデオの映像を見てしまう。そして、直後に無言電話がかかり、この日を境に玲子自身の写真も顔が歪んでしまうのであった。
本物の「呪いのビデオ」だと悟った玲子は、元夫の高山竜司に相談をする。竜司はビデオの映像を確認し、映像に映っていた新聞から、過去に伊豆大島の噴火を予知したとされる超能力者・山村志津子に関連していることを突き止める。
竜司は急いで伊豆大島に出発し、謎を解明しようとするも、玲子と竜司の子どもである陽一もまた「呪いのビデオ」を見てしまうのであった。はたして、残り1週間で「呪いのビデオ」の謎を解明し、死を免れることはできるのか―—。

[感想]
おすすめ度★★★☆☆

人の怨念や呪いはどこまでも深く、底なし沼だな……と怖くなりました。続編の「らせん」「リング2」「リング0 バースデイ」を観ると、あらゆる角度から貞子についての謎が解明されていき、独特な奇妙さがあります。(花塚)

[作品情報]
リング」
公開日:1998年1月31日
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
出演:松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、竹内結子ほか
製作会社:株式会社オズ
配給:東宝
公式サイト: https://www.kadokawa-pictures.jp/official/ring/

 

 

◆「死霊館」(2013年)

[あらすじ]
1971年、アメリカ・ロードアイランド州ハリスヴィル。野中にポツンと建つ古びた一軒家にペロン家族が引っ越してきた。一家は新しい生活に胸を躍らせるが、翌朝、愛犬の死を皮切りにさまざまな異変が一家を襲い始める。室内は外よりも寒く、死臭が漂い、家中の時計がすべて3時7分で止まり、ペロン家の母・キャロリンの身体には原因不明の痣が浮かんだ。
何かの存在を確信したキャロリンは、数々の心霊現象を解決してきたウォーレン夫妻に助けを求める。ペロン家を訪れた夫妻は、手始めにキャロリンの証言を録音するが、帰宅して再生すると彼女の声だけが消えていた。その家の由来を調べていくと、ある不気味な事実を発見する——。
40年ものあいだ関係者全員が口を閉ざし続けた、戦慄の〈実話〉をもとにしたホラー映画。

[感想]
おすすめ度★★★★★

開始直後から手に汗握る展開が続き、嫌な汗が止まりませんでした。こんなに緊張感を抱き続けたホラー映画ははじめてかも。霊が出てくる海外ホラー映画を観たい方におすすめです!(出口)

[作品情報]
「死霊館」
公開日:2013年10月11日
監督:ジェームズ・ワン
脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・W・ヘイズ
出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソンほか
製作会社:ニュー・ライン・シネマ
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト:http://html5.warnerbros.com/jp/theconjuring/downloads.html

 

 

 

◆「ゲット・アウト」(2017年)

[あらすじ]
ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家・クリスは、ある週末に白人の彼女・ローズの実家へ招待される。若干の不安とは裏腹に熱烈な歓迎を受けたクリス。しかし、「オバマ大統領を支持する」と言いながらも、黒人の使用人を雇っているローズの父親に妙な違和感を覚える。
翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかり。そんななか、黒人の若者を発見し携帯で撮影すると、フラッシュが焚かれた瞬間彼は鼻から血を流し急に豹変し、「出ていけ!」とクリスに襲いかかる。何かがおかしいと感じたクリスは、ローズと一緒にニューヨークへ帰ろうとするが……。
低予算ながらも全米初登場でNO.1大ヒットを記録し、米映画レビューサイトRotten Tomatoesで99%大絶賛された、サプライズ・スリラーです!

[感想]
おすすめ度★★★★☆

人種問題がテーマのホラー映画。思わず体がびくっと震えるような怖さや、目を背けたくなるようなグロテクスさはありませんが、この先何が起こるのかわからない、いやーな不安感がずっと付きまといます。映画が終わった後も、物語に囚われ続ける、そんなホラー映画です。(出口)

[作品情報]
「ゲット・アウト」
公開日:2017年10月27日
監督:ジョーダン・ピール
脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズほか
製作会社:パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ、ブラムハウス・プロダクションズ、QCエンターテインメント
配給:東宝東和
公式サイト:https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/getout/

 

 

◆「キャビン」(2013年)

[あらすじ]
週末を利用して森にある別荘へとやってきた、デイナ、カートら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容の綴られた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。
一方、彼らの知らないところで、その一部始終が監視されていた。彼らの行動は謎の組織によってすべてコントロールされていたのである。
……と、ここまでの展開はホラー映画でよくある話ですよね。ここから先は絶対に読めない、奇想天外な物語が待ち構えています! 定番を破壊する、マルチ・レイヤー・スリラーです。

[感想]
おすすめ度★☆☆☆☆

突如襲いかかってくるゾンビたち、自分の知らないところですべての行動が監視・コントロールされていることへ恐怖など、さまざまな驚きがある作品。そして物語終盤には「これは妖怪大戦争なの!?」と勘違いしそうになるほど、世界のおばけや幽霊が大集結します。ただ怖いだけでない、少しテイストの違うホラー映画を見たい方におすすめです!(出口)

[作品情報]
「キャビン」
公開日:2013年3月9日
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ドリュー・ゴダード、ジョス・ウィードン
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ
製作会社:ミュータント・エネミー・プロダクションズ
配給:クロックワークス
公式サイト:https://klockworx.com/movie/m-400081/

 

 

◆「ヴィジット」(2015年)

[あらすじ]
休暇を過ごすため、田舎にある母方の祖父母を訪れた姉弟。優しく穏やかな2人に歓迎されるものの、3つの奇妙な約束を伝えられる。楽しい時間を過ごすこと、好きなものは遠慮なく食べること、夜9時半以降は部屋から出てはいけないこと——。
しかし、夜に変な気配を察知し、起きてしまった姉妹は恐怖のあまり約束を破って部屋から出てしまう。するとその先にはギョッとするような光景が広がっていた。
『シックス・センス』『ヴィレッジ』などスリラー映画の名手として知られるM・ナイト・シャマランが監督・脚本を務めたホラー映画です!

[感想]
おすすめ度★★★★☆

夜9時半以降の部屋の外で起こっている事態が不気味すぎて、心拍数が一気に上がりました。そして物語終盤にはこれまでの設定を覆す、まさかの事実が明らかに……! 姉弟はこの異常事態から脱出できるのか、不気味な祖父母は何を隠しているのか——手に汗握る作品です!(出口)

[作品情報]
「ヴィジット」
公開日:2015年10月23日
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:オリビア・デヨング、エド・オクセンボールド、キャスリン・ハーン、ディアナ・デュナガン、ピーー・マクロビー
製作会社:ブライディング・エッジ・ピクチャーズ、ブラムハウス・プロダクションズ
配給:東宝東和
公式サイト:https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/thevisit/

 

 

◆「仄暗い水の底から」(2002年)

[あらすじ]
離婚調停中の淑美は、生活を立て直そうと娘の郁子と一緒に新しいマンションに引っ越した。しかしそこは、雨漏りがひどい、水道水がまずい、上の階の足音がよく響くなど不具合が多く、不穏な雰囲気が漂っていた。
ある日、淑美は屋上で赤い子ども用バッグを見つけ、それがきっかけで郁子と同じ幼稚園に通っていた少女・河合美津子が2年前から行方不明になっていることを知る。
郁子にも異変が。見えない女の子と会話をしたり、幼稚園で倒れてしまったりと、日常生活に支障をきたすようになった。そしてある日、淑美の前に、行方不明だった美津子が霊となって現れる――。

[感想]
おすすめ度★★★★★

開始直後からずーーーーっと、嫌な怖さが続く、ザ・ジャパニーズホラー。黒木瞳演じる淑美の不安感が画面越しに伝わってきて、こちらまで心がもやもやしてきます。そしてラストには郁美の悲しみもマックスになって——とにかく101分間ずっと怖い思いをし続ける映画です。見終わった後は絶対、水道の蛇口を捻られなくなるはず。(出口)

[作品情報]
「仄暗い水の底から」
公開日:2002年1月19日
監督:中田秀夫
脚本:中村義洋、鈴木謙一
原作:鈴木光司『浮遊する水』
出演:黒木瞳、小日向文世、菅野莉央、水川あさみ
配給:東宝
公式サイト:https://www.kadokawa-pictures.jp/official/darkwater/index.shtml

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