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夏にピッタリホラー映画12選(前編)

夏はやっぱりホラー映画で肝試し!

特集 夏を乗り切る生活術 2021.8.18

文:花塚水結、出口夢々

夏といえばホラー映画。普段は苦手で見ない方も、コロナ禍で外出自粛が続いている今こそホラー映画を見てみませんか? ZIEL編集部の花塚と出口が12本の映画を紹介します! 前編では、そのうち6作品をお届け。ぜひ、友達や家族とキャーキャー言いながら鑑賞してみてください!

後編はこちら

 

◆「悪魔のいけにえ」(1975年)

[あらすじ]
1973年8月、アメリカ・テキサス州。墓荒らしや異常な殺人事件が多発していた。そんななか、サリー・ハーデスティ、その兄であるフランクリン、サリーの恋人のジェリー、カップルのカークとパムの5人は、帰省のついでにお墓が無事であるかを確認するため、テキサス州を訪れる。
ハーデスティ家の実家跡に到着したあと、別行動を取ったカークとパムは、近くの屋敷で自家発電装置を発見。カークは屋敷の主にガソリンを分けてもらおうと考えたが、奥から人面皮を被った怪人・レザーフェイスが現れ、彼をハンマーで撲殺してしまう。チェーンソーを片手に、近辺を訪れる者を襲って斬り殺しているレザーフェイス。先天性の皮膚病と梅毒を患っているため、人の顔を剥いでつくった仮面(レザーフェイス)を常に被り、素顔を隠しているのだ。その後も、仲間を探しに屋敷に足を踏み入れると、レザーフェイスとその家族に次々と襲われてしまう―—。

[感想]
おすすめ度★★★★★

グロさに唸ってしまいます。クレイジー兄弟が繰り広げる奇行と、兄が放つ「弟の顔が好きか?」という一言に笑ってしましました。ラストの怒涛の展開とチェーンソーダンスからは目が離せません。(花塚・出口)

[作品情報]
「悪魔のいけにえ」
公開日:1975年2月1日
監督:トビー・フーパー
脚本:キム・ヘンケル、トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ、ポール・A・パーテイン、ガンナー・ハンセンほか
製作会社:キャノンフィルムズ
配給:松竹メディア事業部
公式サイト: https://www.shochiku-home-enta.com/c/foreign/SHBR1345

 

◆「エスター」(2010年)

[あらすじ]
子どもを流産で亡くし、トラウマに苦しんでいた夫婦ケイトとジョンは、養子を迎え入れようと孤児院を訪れる。そこで少女エスターと出会い、養女として引き取ることを決意。
しかし、エスターは子どもとは思えないような不気味な言動を繰り返す。不安を覚えたケイトは夫ジョンに何度も相談するが、ジョンは気にも留めず、夫婦仲は次第に険悪になっていく。「少女」だと思われていたエスターは実は……。

[感想]
おすすめ度★★★★☆

エスターは紛れもなく魔性の女の最上級。だが、エスターの心の根底には「ありのままの自分を愛してほしい」という、誰もが抱く思いがあるのかもしれない。ラストシーンのケイトの死闘には賛辞を贈りたい。(花塚)

[作品情報]
「エスター」
公開日:2010年10月10日
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマンほか
製作会社:アッピアン・ウェイ、ダーク・キャッスル・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト: https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2790/

 

◆「シャイニング」(1980年)

[あらすじ]
アメリカ・コロラド州にあるオーバールック・ホテル。豪雪のため、冬のあいだは閉鎖されていた。かつてここでは、ホテルの管理人であったグレーディーという男が、斧で妻と二人の娘を惨殺し、自身も自ら命を絶つという、痛ましい事件が起きていた。
そんないわくつきのホテルに、小説家志望のジャックとその妻のウェンディー、息子のダニーが新しい管理人一家としてやってくる。豪雪により、外の世界とは隔離されたこの場所で生活を営んでいたジャックたちだが、やがてこの一家に恐怖が襲いかかる。

[感想]
おすすめ度★★★★☆

BGMでの恐怖煽りがすごい! パッケージの表紙にもなっている「ジョニーが登場!」のシーンの名場面では心が高鳴りました。ジョニーの表情の豊かさが印象的。「ただいま」のセリフには爆笑不可避です。(花塚・出口)

[作品情報]
「シャイニング」
公開日:1980年12月13日
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:        スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイドほか
製作会社:ワーナー・ブラザース、ホークフィルム
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト: https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2395

 

◆「ミスト」(2008年)

[あらすじ]
アメリカのとある田舎町。激しい嵐の翌日、湖のほとりに住んでいたデヴィッド・ドレイトンとその妻のステファニーは、自宅の窓やボート小屋が壊れているのを見つける。デヴィッドは買い出しに行くため、8歳の息子のビリーと隣人のブレント・ノートンと一緒に車でスーパーマーケットへ向かった。
買い物の途中、外でパトカーや救急車のサイレンで騒がしくなった。その直後、鼻血を出したダン・ミラーが店内へ駆け込むや否や「霧のなかに何かがいる」と叫ぶ。スーパーマーケットにいた店員や客が戸惑っていると、店外の辺り一面が白い霧に包まれてしまった。
デヴィッドは店員ら数名と一緒に「霧のなかに何か」を調べることに。スーパーマーケットの倉庫へ行き、シャッターを開けて外の確認をしようとする。しかし、その途端に正体不明の触手が侵入し、店員のノームがそのまま連れ去られてしまう。
この事態を店内にいる人々に伝えるも、信じる者と信じない者の分断が起きてしまう。客の一人である狂信者のミセス・カーモディは、「これはハルマゲドンの始まりだ」と考え、まわりの人に神の教えを説いていく。信者は増えていった。
ミセス・カーモディとその信者たちを恐れたデヴィッドは脱出計画を立てるが、その途中で何人もの仲間が犠牲となる。はたして、デヴィットたちの運命は——。そして、霧(ミスト)はいったいなぜ街を包み込んでいるのか、その正体も明らかに——。

[感想]
おすすめ度★★★★★

一番怖いのは人間だと思いました。閉じ込められたスーパーマーケットのなかで人々の秩序が崩壊していき、争いを起こす展開が悪夢のようでした。デヴィッドたちにはそんな空間から早く抜け出してほしいという希望を持ちながら観ていましたが、ラストシーンで一気に悲しさ、虚無感、絶望感に襲われ、後味の悪い作品でした。(花塚)

[作品情報]
「ミスト」
公開日:2008年5月10日
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン、スティーヴィン・キング
出演:トーマス・ジェーン、ローリー・ホールデン、ネイサン・ギャンブルほか
製作会社:ディメンション・フィルムズ、ダークウッド・プロダクションズ
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式サイト: https://cinema.broadmedia.co.jp/movie/1271

 

◆「クワイエット・プレイス」(2018年)

[あらすじ]
わずかな音にも反応し、人間を襲う怪物によって支配されていた世界。そのなかを生きるアボット一家がいた。家族は手話を使い、道には砂を敷き詰めて裸足で歩き、静寂のなかで生きていた。
物資を補充した帰り道、末っ子のビューがおもちゃの音を鳴らしてしまい、命を落としてしまった。幼い命が失われたことによって傷を負った一家であったが、なかでも先天的な聴覚障害を持っていた長女のリーガンは、ビューにおもちゃを渡してしまったことをひどく後悔し、責任を感じていたのだ。
それから1年後。家族はとある農場でひっそりと暮らしていた。
相変わらず妹の死に責任感を持っていたリーガンに対し、父親のリーは「ビューが死んだのはお前のせいではない」と言い聞かせるが、リーガンは納得しなかった。また、リーガンは、自分よりも弟のマーカスのほうが愛されていると疎外感を感じるようになっていた。
ある日、リーが息子のマーカスを連れて釣りに出かけようとしたところ、リーガンも一緒に行きたいと願い出た。しかし、リーは妊娠中の母親エヴリンを見ているようにと断る。リーとマーカスが出かけて行った後、リーガンは一人で妹が亡くなった場所へと足を運んだ。
そのころ、家で一人家事をこなしていたエヴリンが破水してしまう。はたして、アボット一家の運命はいかに——。

[感想]
おすすめ度★★★★★

スリルと家族愛が炸裂していた作品。「音を立てたら、即死」というキャッチコピーのとおり、作品の音数が少なく、常に緊張感がありました。ぜひ静かな部屋で鑑賞してみてください。(花塚)

[作品情報]
クワイエット・プレイス」
公開日:2018年9月28日
監督:ジョン・クラシンスキー
脚本:ブライアン・ウッズ、スコット・ベック、ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズほか
製作会社:プラチナム・デューンズ、サンデー・ナイト・プロダクションズ
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト: https://quietplace.jp/part1/

 

◆「IT/イット THE END」(2019年)

[あらすじ]
世界各国で大ヒットしたホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』から27年後を舞台に、小さな田舎町で再び起こった連続児童失踪事件。その事件現場付近で、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不吉なメッセージが見つかる。
メッセージを見つけたマイクは、「ルーザーズ」のメンバーと連絡を取り、「それ」が現われたことを伝える。27年前、当時幼少ながら「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズは、再び「それ」が現われたら町へ戻り、「それ」を倒すことを誓っていたのだ。
27年前の事件以来、町を離れず「それ」について研究を重ねていたマイク。とある儀式を行うことで「それ」の正体をおびき出し、今度こそ倒せることを突き止めていた。
そのためには、27年前の思い出の品が必要だと言うマイクに従い、ルーザーズのメンバーは思い出の品を探しに町を散策しはじめる。しかし、思い出の場所にも「それ」が現われ、当時のトラウマや嫌な思い出の幻覚を見せるのであった。はたして、27年振りに集まったルーザーズは、「それ」を倒すことができるのか……。

[感想]
おすすめ度★★★★☆

「怖い」だけでなく、「青春」の要素も詰まっていて、鑑賞後はどこか爽やかな気持ちになれます。ただ、しっかりと怖いです。続編から観てももちろん大丈夫ですが、余裕のある方はぜひ前作と合わせてご覧ください。(花塚)

[作品情報]
「IT THE END」
公開日:2019年11月1日
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェームズ・マカヴォイ、ビル・ヘイダー
製作会社:ニュー・ライン・シネマ
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト: https://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/

 

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