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編集後記

11月特集「『みんな』と『わたし』——がんばらない人間関係の秘訣」を終えて

特集 「みんな」と「わたし」――がんばらない人間関係の秘訣 2020.11.30

文:花塚水結、出口夢々

「みんなとともに生き、生かされているわたし」——花塚水結

“みんなちがって、みんないい。” ——金子みすゞの詩『わたしと小鳥とすずと』のこの一節が、とても強く心に残っていました。小学校でこの詩を習った当時の記憶は曖昧ですが、今までずっと「違いを受け入れることの大切さ」として解釈していました。

特集テーマが「『みんな』と『わたし』——がんばらない人間関係の秘訣」に決まったとき、「みんな」と「わたし」というフレーズから、金子みすゞの詩を思い出しました。小学校を卒業してもう10年以上経ちますが、それだけ印象深く記憶に残っていたのだと思います。
そこで、金子みすゞの存在と詩を世に広めた童謡詩人・矢崎節夫さんに寄稿をお願いしました。

矢崎さんは記事で「 “みんなちがって、みんないい。” と思えるようになるには、自分中心のまなざしから、『みんなとともに生き、生かされているわたし』というまなざしへ、変わらなくてはなりません。」としています。

今まで私がしていた解釈とはまったく異なっていました。「違いを受け入れる」とは「 “私が” 違いを受け入れる」こと。そうではなく、「みんなとともに生き、生かされているわたし」というまなざしへ変わらなければいけないのです。

ここ数カ月、つい「私のマスクがない」「私も遊びに行きたい」と、私中心に物事を考えてしまうことが増えていたと思います。でも、それはみんなも一緒。そして、マスクがあるのは製造してくれる方がいるから。遊びに行けるのは、感染対策をして環境を整えてくれる方がいるから。わたしたちは、みんなに生かされているんです。

少しだけ息苦しさを感じてしまうとき、ふと立ち止まって「みんなとともに生き、生かされているわたし」を思い出せる自分でありたいなと思いました。

老後の「孤独」とどう向き合うか?」で取材させてもらった松原さんにいただいたポーチ。ハロウィンが近かったため、なかにはお菓子が入っていました。丁度ポーチが欲しいと思っていた私は、松原さんにいただいたポーチに生かされています。ありがとうございます

 

 

嫌いなものはラム肉です——出口夢々

「自分とは何者なのか」「他者の存在なしで自己を認識することは可能なのか」「自分という存在において他人はどのくらい関与しているのか」。大学生のころそんなことばかり考えていて、卒業論文も「まなざし」をテーマのひとつとして執筆した出口です。

11月特集は、「他者のまなざし」と「自分のまなざし」が交差する内容になりました。「自分らしさとは何か?」「同調圧力とは何か?」など、身近な問いで記事を制作しましたが、とりわけ印象に残っているのが「どうして『みんな』がいれば安心するの?」で話を伺った泉谷先生の「嫌いという感情を否定しない」という言葉です。

「嫌い」という感情を口にしないように、そして心のなかで抱かないようにしようと思い始めたのはいつのことでしょうか。「何かを嫌うなんて悪いことだ」となんとなく思っていたので、泉谷先生のその言葉にはすごくハッとしました。私自身、とても自己肯定感が低いのです。

なので、自分を愛するためには自分らしさが必要で、自分らしさを形成するためには好き/嫌いの感情を持つことが大切——。泉谷先生にそう教えてもらってから、意識的に自分の嫌いなものを考えるようにしています。すでに「嫌い」という感情を感じられなくなるほど心が鈍っていたので、取材を行った10月上旬から約2カ月ほど経った今、ようやく「嫌い」がわかるようになってきました。

今言える自分の嫌いなものはラム肉です。ずっと苦手だなと思っていた食べ物ですが、友人に苦手な理由を話していたら「それは苦手じゃなくて、嫌いなんだと思うよ」と言われて気がつきました。自分で気づけていないので、まだまだですね……(笑)。これからも嫌いなものを自分できちんと認識できるように考え続けていきます。

 

みなさんは、11月特集のなかで印象的だった記事はありますか? ぜひコメント欄で教えてください。

 

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