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専業主婦と女社長が人生の最期にした最高な決断——『最高の人生の見つけ方』

余命宣告された2人が、少女の「やりたいことリスト」を叶える

連載 スクリーンZIEL 2021.1.18

文:花塚水結

編集部・花塚が今観たい映画作品を紹介する連載「気になるシーンをコマ送り スクリーンZIEL」。第4回目は、2019年に公開された『最高の人生の見つけ方』。本作は、2007年にアメリカのオスカー俳優であるジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが初共演した同名映画のリメイク版です。
家庭に人生を捧げてきた専業主婦・北原幸枝(吉永小百合)と、会社のために生きてきた社長・剛田マ子(天海祐希)。余命宣告をされた2人が偶然手にした、少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を成し遂げ、自らの殻を破っていくヒューマンストーリーです。

2021年1月15日(金)よりNetflixで配信が開始となったので、さっそく花塚が鑑賞しました!

 

出会うべくした出会った正反対な2人

 

人生のほとんどを家庭に捧げ、真面目に生きてきた専業主婦の幸枝。ある日、転移によるステージ4の末期がんと宣告されます。しかし、夫・孝道(前川 清)は頼りにならず、長男・一慶(駒木根隆介)は引きこもり。2人に病気のことを打ち明けられずに入院をします。
そこで出会ったのが、総客室数5万を超えるホテルチェーンの経営者・マ子。幸枝と同じように末期がんを患い、治療のために最高級の個室に入院をしますが、ひょんなことから幸枝とマ子は同じ部屋になります。

マ子のもとへ優秀な秘書・高田(ムロツヨシ)と年下の夫で副社長の輝男(賀来賢人)がお見舞いに現れ、見るからにセレブであることがわかりましたが、幸枝は病院の前で若い女と待ち合わせる輝男の姿を見てしまいました。

一方、一般的な家庭を持つ幸枝が唯一頼りにしていたのは、雑誌の編集者として忙しい毎日を送る長女・美春(満島ひかり)。美春が病室にお見舞いに来てくれた日、幸枝はがんであることを告げると同時に自分が死んだ後のことを頼みますが、美春は長女だからという理由で押しつけられたことに腹を立て、拒まれてしまいます。

そんなワケありの2人ですが、お互いに余命宣告を受けていることを打ち明けると、そこへ12歳の少女がやってきて、低血糖で倒れてしまいます。
その少女が持っていた小さなポーチを幸枝は返せずにいました。病室へ戻り、マ子と一緒に中身を確認すると、タオルやラムネと一緒に、「死ぬまでにやりたいことリスト」が入っていたのです。

その後、一時退院した2人。夜中に寝つけずにいた幸枝は突然思い立って自分の「死ぬまでにやりたいことリスト」書き出そうとしますが、なかなか思いつきません。やがて、マ子に電話をします。
そして、少女が落とした「死ぬまでにやりたいことリスト」を「やってみようと思うんです」と一言。その言葉に呆れたマ子でしたが、「自分のためなんです」「このまま死ぬのは嫌なんです」と言う幸枝に感化され、「それ、私も乗るわ」と言い放ち、電話を切ります

 

少女のやりたいことを叶えていく2人

 

少女のやりたいことリストには、「スカイダイビングをする」「お金持ちになる」「ももクロのライブに行く」「さかあがりが出来るようになる」「日本一大きなパフェを食べる」「好きな人に告白する」「ウェディングドレスを着る」「パパとママにありがとうを言う」「宇宙旅行をする」などの項目が——。

自分たちだけでは思いつきもしなかったであろう項目でしたが、2人に残されたわずかな時間のなかですべてを成し遂げるため、マ子はプライベートジェットに幸枝と高田を乗せ、世界を回り、やりたいことリストを次々とクリアしていきます。

旅の途中、大笑いすることもある一方、専業主婦の幸枝と社長のマ子は立場の違いから、わかり合えずに衝突してしまう2人。しかし、その度に自分の殻を破り、絆を深め合っていきます。そんな2人が一緒に成し遂げてきたやりたいことリストも残り1つ。その矢先にマ子が旅立ってしまうのです。

マ子の秘書である高田に社長室に呼び出された幸枝は、高田から遺産相続の手続きに関する書類を渡されます。マ子は、200億円もの財産を幸枝に譲ることを希望していたのです。突然、多額の財産を譲り受けて動揺する幸枝でしたが、マ子からの手紙を読んで、最後の「やりたいことリスト」を叶える決意をするのでした——

 

ここが気になった!

私が気になったのは、アイドルグループのももクロのライブに行った後、ホテルのベッドでライブグッズを身に纏ったまま寝転がるシーンです。

私もアイドルが好きな身。ライブを全力で楽しんだ後、友人とホテルに帰って同じ部屋で「最高だったー!」と感想を言い合った思い出があります。ライブを楽しんだ後の「余韻に浸る時間」がとても好きで、さらにその気持ちを一緒にわかち合える人がいるのはとてもうれしいものです。

もちろん、ライブでペンライトを持って踊る2人に素敵だったのですが、ライブを全力で楽しみ、やりたいことを達成した後の2人の笑顔がとても輝いていました。
幸枝とマ子の2人は、ライブの楽しさだけでなく、目標を達成したことに対する喜びも一緒に感じているのだろうなぁと、思わず私も微笑んでしまいました。

幸枝とマ子の2人は12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を叶えていくわけですが、偶然拾った他人のやりたいことリストを実行していくのは、現実ではむずかしいかもしれません。しかし、余命宣告後に「死ぬまでにやりたいことリスト」をつくって実行するのも、むずかしいなと思ってしまいがちです。

でも、ライブ後に笑顔で倒れ込む2人を見て、常に好きなことに全力でありたいと思いました。これから生きていくうえで好きなことが変わったとしても、その時々で全力で楽しんでいれば、自然とやりたいこともできるし、それを叶えるために行動できるのではないかと思います。

現在、編集部の花塚が好きなのはアイドルとホタテです。ライブも産地も駆け回る最高な人生を送るために、1日も早く情勢が落ち着きますようにと強く願わずにはいられない映画でした。

この映画を観てみたいと思われた方や実際にご覧になられた方はコメント欄で教えてください。

 

  1. ふっちゃん

    ぜひ友達と見に行きたい そして自分たちはどうしたいか話してみたい

    • 花塚水結(ZIEL編集部)

      この映画は2019年に公開されたもので、現在はDVDやNetflixの配信によって鑑賞することができます。お友達と笑い合いながら鑑賞できる映画だと思います! ぜひご覧ください☺️

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