人生を豊かに彩るWEBマガジン

◆ZIELの「もくじ」◆2021年3月下旬 「きのこ日記」が絶賛連載中!

春に読みたい記事が満載!

連載 目次 2021.3.29

文:金丸信丈

ZIEL編集長・金丸が、最新記事の見どころを紹介する◆ZIELの「もくじ」◆。
「もくじ」の名を借りて、73歳の母親と46歳の息子の日々の葛藤をつづってきました。
今回は41歳になる三男(弟)の姿を見て、ひとり考える長男の日記です。いや、もくじです。

 

社長と呼ばれて9年経ちました

人生を豊かに彩るWEBマガジン、ZIEL。
月ごとにタイムリーな特集を組み、徹底取材で多彩な記事をお届けすると同時に、豊富なテーマの連載を定期的に更新しています。

――と、このセリフを繰り返すこと4回目。

はじめてこのセリフを口にした◆もくじ◆
引き続き、このセリフを口にした◆もくじ◆
飽きずに、このセリフを口にした◆もくじ◆

 

そこで、ふと編集長として思うのです。私の人生は豊かに彩られているのか、と

思い返せば、ずっと仕事をしていたような気がします。
つらくもあり、楽しくもあり……少なくとも退屈であったとは思わないので、よきにせよ悪しきにせよ、「豊か」ではあったのでしょう。

社会人として働き始めて23年、そのうち「社長」と呼ばれるようになって、もうすぐ9年が経ちます
それほど大きな会社に在籍してきたわけではないので、肩書などあってないような社会人人生を過ごしてきました。「主任、ここは処理すればいいですか?」「課長、〇〇社の契約がとれそうです!」「部長、今月の営業成約は●件でした」……そんなふうに言われることなく「社長」になったもので、急にする話も大きくなるし、それでいて、校正の赤字の入れ方も変わらず教えていかなければならないし、頭のなか、ぐちゃぐちゃのまま9年が過ぎ、そして10年目を迎えようとしています。

 

社長がする「大きな話」。
いわずもがな「お金」の話です
社員時代はほぼ一度も口にしたことがない「資金繰り」という単語を、月に100回くらいは口にする人生に突入してしまいました。
銀行からの「借金取り」に追われる一方で、著者のもとに「原稿取り」として現れ追い立てる。
編集者として「早く原稿を寄越せや!」と著者を恫喝した後に、経営者として「早く金返せや!」と銀行から恫喝されるわけです(実際のところ、当然ながら恫喝はしていませんし、されてもいません。追いつめられて、そう感じるだけです……)。

で、創業当時から「信用」などありませんから、ほかの伝手でお金の準備をしなければなりません。
伝手……? 思い当たる人物はそうそういません。次男が金をもっていないことを知っていた私は、真面目に働く三男の弟に電話するわけです。子どものころにいじめたり、暴君として振る舞ったりしていなかったおかげで、多少の信頼もあったのでしょう。個人間でやりとりするにはためらわれるであろう、そこそこの額を貸してくれました。

 

バカな言い訳をして実家に20分以上滞在しない三男

そんな弟と、会話を交わすのも年に一度か二度ほど。
まだ兄弟全員が学生だったころから多少内容は「大人」になりましたが、交わす会話の雰囲気はそれほど変わっていません。ケータイのメールも2行以内。3行以上あるとき、それは借金の振込先となる口座番号が記されたときです。

長男の私が46歳になったわけですから、当然のように次男、三男も40代に――。いつかこのときが訪れることは知っていましたが、まさか、まさか三兄弟全員が40代になろうとは。学生時代に野球、柔道、サッカーを溌溂とプレーしていた全員が、20m走ると息を切らす、まごうことなき「おっさん」になりました
「不惑」と呼ばれる40代を迎え、それでもなお惑わされまくりながら生きる男たち3人。
そんな三男もようやく今年、結婚するようです。はじめて伴侶となる女性を連れて実家に寄った日のこと。「同僚のために、牡蠣を買って帰らなくてはいけない」という、言い訳として何ひとつ成立しないセリフを吐いて、到着から20分ほどで実家をあとにしたようです。
あいつは、10代のころからそうです。実家から車で5分のところにある海鮮販売店で牡蠣を買わなければならないので、20分以上実家に滞在できない。そんな独自の理論をもったまま、40代を迎えてしまったのです。
もし、私がそのとき実家に居合わせたら、こう言うでしょう。「ならば、しょうがねえな」と

「他人事のように言うな」。そんなツッコミは承知ですが、言わずにはおられません――母親の苦労がしのばれます、と。

 

母親に成長した姿を見せたいと思う日々

そして私は、あらためて思いをめぐらせます。
実家を出て28年。私は成長しているのだろうか。
私を生み育ててくれた母親に、成長した姿を見せることができているのだろうか。それがせめての親孝行だろうと思いつつ、果たせずにいます。

「親の心、子知らず」とはよくいったものですが、一方で、子もそうした多少の後ろめたさを抱えながら生きているものです。少なくとも、私はそうです。
成長した姿を親に見せたい――

そんな思いを込めて、新たな連載をスタートしました。

ヨコハマ産 きのこ日記です。
第1回目の記事は「きのこの栽培ブロックを買う #1」です。

きのこの成長、すごいんですよ! すぐに育つ!
どんどん成長して、すぐ収穫できる! そして、おいしい!! 身体にいい!!

編集部・花塚がしいたけを育て、食するまでの日記です。

うちの息子は、いつまでたっても成長しない! そんな愚痴をグッと飲み込んで、しいたけ……育ててみてください。息子に比べて、お金もかかりません。期待も裏切りません

春というのは、やっぱりワクワクする季節です。

私も期待を裏切るわけにはいきません。最後にきっちり、仕事をしておこうと思います。
3月下旬のもくじです。

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